自由気ままで豪放磊落、もめごとは力で解決する。彼はまさにメギドらしい豪傑だった。だが、そのメギドらしさが災いして、ハルマゲドンをもくろむ勢力に危険視され、故郷を追われることになる。かつてはメギドラルへの復讐心だけを胸に生きていたが、今はそれだけではない。ヴァイガルドの地で、なにかを守るための戦いもあると見出したらしい。
怪力と猪突猛進な戦い方で知られていたメギド。彼のハルマゲドンへの主張は単純明快。戦争は回りくどくて、わかりにくいだけだ。メギドラルとハルマニアの代表者を戦わせて両陣営のどちらが強いのかを決めてしまえばいい。追放されても考えは変わらない。結局強い者が好きで、主人公のことをアニキと慕うのも、それが関係しているらしい。
冷静沈着なメギドで、なにごとも達観していて、自分の命にさえもこだわりがなかった。興味がない。その言葉がすべての始まりだった。彼女の意志とは関係なく事件は起こり、故郷と力を奪われ、ある約束だけが残った。ハルマゲドンを阻止するという約束は彼女にとって面倒な責務だった。だが今、なにかが変わり始めている。仲間との冒険によって。
そよ風のように穏やかな一面と、すべてを破壊する嵐のような激しさをもつメギド。メギドラルにとって逆風にもなりかねない彼は追放を余儀なくされる。新天地では風に吹かれるままに生きる自由な吟遊詩人。しかしどうせハルマゲドンを阻止する戦いに身を置くなら、ついでに英雄になろうと主人公の巻き起こす乱気流に飛び込むのだった。
不幸を呼ぶメギド。禁忌のように避けられ、はれものに触るように扱われていた彼女が追放されたのは、当然のことだった。身に降りかかる不幸にくじけかけていた彼女を支えたのは、ヴィータの母親だった。メギドの頃の前向きと記憶を取り戻した彼女は、かつてのような突き抜けた天真爛漫さで旅立った。疫病神でもヴァイガルドを救えると信じて。
半獣半人の姿をしたメギド。非常に真面目な性格で、強さというものに誇りを持ち、他者のそれも尊重する。 反面、弱き者…ヴィータは軽蔑の対象となっている。追放された現在でもかなりのヴィータ嫌いだが、砂漠の闘技場で戦わされていた際に世話してくれたヴィータ女性を愛しており、彼女1人のためだけにヴァイガルドを守るスタンスとなった。
清く正しく直情的。彼女は正義の塊のようなメギドだった。ゆえに自身の追放が信じられなかった。他の追放メギドという悪を退治し続ければメギドラルが誤りを認め、自身の追放処分を見直すに違いない。追放メギドを狩ろうと決めたが、すぐに間違いに気づく。彼らは邪悪ではなかった。つまりメギドラルこそが悪!悪ならば討たなければならない!
メギドラルのため個の主張を押しとどめ、その身を奉げてきた。厳格な性格ゆえ他のメギドからも恐れられていた一方、200の軍勢を率いるほどに信頼も厚かった。しかしメギドラルを追放され、主人公の前に姿を現した彼は、自由を謳歌する女性好きのヴィータになっていた。新天地で道徳よりも自分の欲望を優先する快楽主義者に転身したのだ。
ヴァイガルドにおいて「不死者」と呼ばれる者の1人で伝説的な存在。少年の姿のまま老いることがないため、数年ごとに養父母を変えている。誰からも愛される素直でかわいらしい性格は表向きで、本性は相当な腹黒さ。追放される前は、メギドラルの東を治める王で強い影響力を持っていた。返り咲きを目指して、主人公さえも利用しようとする。
メギドラルにおいて「命を持った憤怒」と呼ばれていたメギド。常に怒りの中にいて、彼女の格式ばった儀礼を守り、怒りを静めなければ話すことも困難であり、傲慢な性格もあって疎まれていた。追放後も性格は変わらず迫害を受けてしまう。その結果、すべての存在に憎悪を募らせ、ありとあらゆるものに復讐心を抱くことになってしまった。
もっとも古くに、メギドラルから追放されたメギドの1人。ヴァイガルドでは「不死者」と呼ばれる伝説的な存在。永い時を経ても、幼女の姿が変わることはなく、老いることはもちろん、死ぬことさえもないと噂される。一言でメギドラルの意向を変えられるほどの影響力を持っていたらしいが、現在は一切の関係を断ち切り、ひっそりと隠居している。
「不死者」と呼ばれる伝説的な存在。「調停者」とも呼ばれ、かつては追放メギド同士の争いや、追放メギドがヴィータに危害を加えた際に現れては仲裁に入り、ときには実力行使で事件を解決していたという。人当たりもノリもいいが本心は明かさず、今なお追放メギドと主人公を調停者として監視している。追放前のことはすべてが謎に包まれている。
混沌を象徴したかのような不定形の姿をしたメギド。メギドラルでもかなり高位にあった存在で、なぜ追放されたのかよくわかっていない。最も古くに追放されたメギドの1人でもあり、数百年にわたってヴァイガルドで活動し、密かにヴィータ社会に干渉してきた。そのため「不死者」とも呼ばれ、ヴァイガルドでは伝説的存在となっている。